日時:平成24年10月14日(日)
場所:みやこめっせ
テーマ:身近な絆にきづく
参加者:80名
現在、京都市の社協では、身近な地域での「見守り活動」「居場所づくり」「相談事業」による地域の絆づくりを進めています。
絆カフェでは、佛教大学の金田喜弘講師の進行のもと、市内で先進的に活動を展開してこられた春日住民福祉協議会と市原野社会福祉協議会からの実践報告があり、各地域で絆づくりの活動を進めるための貴重な学びの機会となりました。
報告内容:
*上京区・春日住民福祉協議会「ボランティアを組織しての高齢者見守り活動
福祉台帳や福祉防災地図をもとにした町内単位の見守り活動の実践や各種団体や専門機関と
共同して行う事業の中での見守り・相談活動について報告がありました。また、ご近所同士が自宅に集うグループサロンやミニケアサロンの回数を減らして新たにはじめたふれあいカフェ等、居場所づくりに関する最新の動向について報告されました。
*左京区・市原野社会福祉協議会「ブロックごとでの見守り活動と困りごと相談」
ブロック制を導入することで、より多くの人の目による見守りを展開。地域ケア会議を契機に、社協や民生以外の地域団体とも連携した見守り活動へと発展。活動を通じて浮かび上がった個別の困りごとに対して、ボランティアが自分のもっている技術を活かして支援する「お助けマン」等の新たな取組について報告されました。さらに、フラダンスやハイキング等のサークル活動が、利用者・ボランティアの別なく楽しむ場として、また、これまでつながりのなかった方や男性等の新たな担い手を呼び込む場としても機能していることについても報告されました。
*金田先生による全体まとめ
2つの実践報告から見えてくる3つの大切なポイントについて指摘されました。
(1)活動がはじまるにはきっかけがあり、小さなことでも大きなことでも地域で起こったことに気づききちんと向き合うこと。(2)楽しみながら活動できる環境をつくることで担い手が育ち継続すること。(3)大学や専門職、地域の学区社協以外の団体ともつながり共に活動することが地域の力になること。
最後に、各地域で今回の絆カフェのようにみんなで集まり、話し合う場の大切さについて確認されました。