平成25年1月8日(火)、京都ホテルオークラに800人を超える社会福祉関係者が集う「京都市社会福祉大会」を、京都市と本会の共催により開催しました。

大会第一部では、社会福祉功労者の功績に対し、門川大作京都市長及び村井信夫京都市社会福祉協議会会長から、民生委員・児童委員や学区社協など733人・47団体への表彰と10人・14団体への感謝状の贈呈を行いました。
大会第二部では、社会福祉法人恩賜財団済生会理事長 炭谷茂様から、「これからの社会福祉の課題と社協が果たすべき役割」と題した御講演をいただきました。

炭谷様は、様々な問題を抱えた人が社会の中で排除されたり、孤立しないよう、社会全体で包摂する「ソーシャルインクルージョン」の取組が、いま必要とされていると指摘されました。
そして、「ソーシャルインクルージョン」の取組において、就労の場を得ることが困難な障害のある人、不登校や引きこもりの人、刑務所を出所した人などに就労の場を提供する「ソーシャルファーム」づくりが重要であることから、日本にソーシャルファームを2,000社つくる運動を展開していると、ご自身の活動を紹介されました。

また、ソーシャルファームの取組は、今まで社会の中で働くことが困難であった人に仕事を用意し、仕事を通じて社会に参加していただくことが生きがいを取り戻してもらうことにつながるので、このような取組を活発にすることがこれからの福祉国家をみんなで支えていくために重要だとして、御講演を結ばれました。
誰もが安心して暮らすことのできる地域づくりに取り組むうえでは、ソーシャルインクルージョンの理念は大変重要なものです。今回の炭谷様の御講演を参考に、京都市内の社会福祉協議会においても、地域の絆づくりの推進にますます取り組んで参ります。
※炭谷様の御講演の要旨につきましては、平成25年1月27日(日)京都新聞朝刊 第9面に掲載されました。詳しくは こちらをご覧ください。